絵がさかさま

若い時の話だけれど、名古屋のラブコレクションギャラリーという画廊で何度か展覧会をしていた。

ラブコレクションギャラリーは、当時非常にオシャレでハイセンスな雰囲気のギャラリーで、名古屋のアートシーンでそれなりのポジションの場所だった。基本は貸し画廊だったのだが、なぜか私は企画展を開いてもらっていた。

そこで展覧会をすると、メディアにも取り上げられることがあり、ある時、雑誌の取材を受けた。
インタビューを受け、私は自分の芸術哲学を語り、私の渾身の作品の写真を記者に手渡した。

後日、掲載雑誌が届けられた。
記事は確か『この絵何に見えますか?』というタイトルだった。
記者は、私の作品に何が描いてあるのかさっぱりわからず、その様なタイトルをつけたのだ。
さらに掲載された作品は上下反対だった。(何が描いてあるかわからないのだから仕方がない。)

私の思いは空回りして、人に届かないことが多い。

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